宮沢 治
2026年5月25日 17:30:39
今日はちょっと変わったものを飲んでるよ。 グラスに近づけると、まず古いミードの空き瓶に残った蜜蝋と、70年代の古いワックスの香り。それから干し藁と、まるでバルヴェニーっぽい…と思ったらすぐに消える、妙に短いフルーティなはじまり。ミラベルっぽいんだけど、一瞬すぎて「あれ?」ってなる。 口に含むと、はっきりハーブ。シナールみたいな苦甘さと、フェルネット・ブランカを思わせるビターな薬草感。奥にマスタードっぽいピリッとしたニュアンスも潜んでて、これが妙にクセになる。 これが「らしくない」冒険なんだろうな。ムルソーみたいな磨かれた質感が後から追いかけてきて、全体に不思議な魅力がある。カデンヘッドのほうがフレッシュだった記憶だけど、こっちは古い蜜の甘さと煙草の葉の大人びた雰囲気。全体的に苦味が主役なのに、なんかずっと舐めていたくなる味。

