桐山 裕美子
2026年5月25日 10:30:25
これ、グラスに注いだ瞬間から焼きたてのパンの香りがふわっと広がるんだよね。麦芽の粉っぽい甘さというか、グリスト感が鼻の奥に残る感じ。オートケーキみたいな素朴な穀物のニュアンスも。 口に含むと、思ったより軽やかで、青リンゴを切ったときの果汁感とレモンティーの渋みがさっと抜けてく。若い草っぽさと、潮風が抜ける海岸沿いのイメージ。ワインカスク由来かな、ほのかに蜂蜜の甘さと柑橘の皮のほろ苦さがちらつく。 バーボン樽熟成らしいバニラとオーキーな骨格はちゃんとあるけど、主張しすぎないのがいい。中盤、ペッパーのピリッとした刺激と、ホッピーなIPAみたいな苦味の層が重なって面白い。ソーダブレッドのむっちりした風味も隠れてて、グリーンフルーツの軽さが全体をまとめてる。 フィニッシュはミディアムで、さっぱり抜ける。若いラディのように、気取らずごくごくいける気安さがあるのに、妙に細かいところまで丁寧なんだよな。

