桐山 淳
2026年5月25日 20:40:45
これ、ひとくち含んだ瞬間に「あ、これは普通じゃないやつだ」ってなった。 最初に感じたのが、燻した洋梨の甘さと、白ワインみたいなほのかな酸味。そこにレモンドロップみたいな人工っぽくないレモンのカンフェクト感がふわっとくる。でも、それだけじゃない。すぐ後ろから、湿った庭のピートと、干し草、それから焚き火の後のようなペッパー感のある煙が追いかけてきて、バランスが絶妙なんだよね。 面白いのは、メスカルっぽい、ちょっと野性味のあるスモーキーさと、バンドエイドみたいな薬品っぽさがほんのり顔を出すところ。さらに熟したパッションフルーツやスイバみたいなハーバルな青さ、それに……石灰岩というか玄武岩みたいな冷たい鉱物質も感じる。後半は、お粥のやさしい穀物感と、レモンのいろんな表情(皮?果汁?)が混ざり合って、灰や銅貨を思わせる金属的な苦味が残る。 余韻はけっこう長めで、スモーキーなのにフルーティ。あと、かすかに肥料っぽいアーシーさもいる。完全に異端でワイルダーな味だけど、このパーフェクトなバランス、クセになるわ。







